脈拍数が成人の場合は1分間に100回以上、高齢者では80回
以上の脈を頻脈といいます。
頻脈の原因には運動や不安緊張等の生理的なものと、基礎疾患
を伴う病的なものがあります。
基礎疾患としては冠動脈疾患や心筋疾患、WPW症候群、
甲状腺機能亢進症等があります。
頻脈の種類には洞頻脈、発作性上室性頻拍、心房粗動、
心房細動、発作性心室性頻拍、心室粗動、心室細動等があります。
心電図で鑑別します。
洞頻脈の原因には発熱、貧血、甲状腺機能亢進症、心不全、
運動、不安緊張、疼痛等があります。
洞頻脈は洞結節での興奮が亢進している状態です。
心電図の波形が正常で症状がなければ処置は必要としない場合もあります。
頻脈の主な症状には動悸、眩暈、息苦しさ、呼吸困難、
胸痛、前胸部の不快感、冷汗、顔面蒼白、チアノーゼ
四肢冷感、虚脱感、不安、混乱、意識低下などがあります。
*個人差もあり、症状が無い場合もあります。
◇参考文献
書籍
「人体生理学ノート」金芳堂 1982年 p86~p88
「わかって身につくバイタルサイン」学研 2013年 p40~p62
「フィジカルアセスメント ナースに必要な診断の知識と技術」第4版 医学書院 2007 p27~p30 p82
「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 1994 p27~
「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 1985 p66~
「新・検査マニュアル」小学館 1993 p28~
「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p1223 p1387 p685
インターネット
ウィキペディアHP
http://ja.wikipedia.org/wiki/拍動
http://ja.wikipedia.org/wiki/心拍数
http://ja.wikipedia.org/wiki/頻脈