フッ化ナトリウム


◆フッ化ナトリウム(NaF)の特徴

カルシウムイオンと結合して凝固を阻害

するとともに、糖の分解を阻害する働き

もあります。抗凝固剤としてではなく

解糖阻止剤として使用されています。

抗凝固作用は弱いため、他の抗凝固剤

(EDTA-2Na、ヘパリンナトリウム等)

と一緒に使うことが多いです。

血糖とヘモグロビンA1cを検査する時は

少なくともEDTA-2Naとフッ化ナトリウ

ムの2種類が封入された採血管を、使用

するケースが多いようです。

フッ化ナトリウムが糖の分解を阻害する

作用を発現する迄には、時間を必要とします。   

 

◆主な検査項目

グルコース(血糖・BS)、ヘモグロビンA1c など。

血液抗凝固剤の使用目的は、検査以外にも

治療や輸血用にも使用されています。

 


◇参考文献

書籍

今日の臨床検査(南江堂)p2~p9 p82~p98 p56~p62

エキスパートナース 新・検査マニュアル(小学館)p106

医学大辞典(医歯薬出版株式会社)

エキスパートナース「最新基本技術AtoZ(小学館)p174~p179

 

インターネット

ウィキーペディア

//ja.wikipedia.org/wiki/抗凝固薬