洞性頻脈(どうせいひんみゃく)


洞性頻脈は洞結節からの正規の調律(洞性調律)が安静時でも

100/分以上発生している状態になります。

徐々に頻脈になり、多くは徐々に正常な脈拍数に戻ります。

脈拍は規則的で、触診でほぼ正確に数えることが出来ます。

心電図上では洞性P波が確認でき、QRS波形は正常で規則的です。

基線も正常で水平。

 

洞性頻脈は精神的興奮や運動、アルコール摂取、発熱等の

時に発生することが多く、基礎疾患がない健康な人でも発生

することがあります。

心不全や甲状腺機能亢進症、貧血、心原生ショックなどでも

起こることがあります。

自覚症状がなく、原因が病的なものではない場合は治療は必要ありません。

 


◇参考文献

書籍

「ナース必携心電図マニュアル」小学館 p83 p104~p113 p118~p123

「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 1985 p86~

「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 洞性頻脈 p1011 発作性上室性頻拍 p1347 心房粗動 心房細動 p734 心室粗動、心室細動 p711

「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 p118~

 

インターネット

ウィキペディアHP

http://ja.wikipedia.org/wiki/頻脈

http://ja.wikipedia.org/wiki/心房細動

http://ja.wikipedia.org/wiki/不整脈