鼓膜体温計


耳式体温計とも呼ばれています。

赤外線センサーで鼓膜温を測定します。

鼓膜からの赤外線の量を検出し、デジタル表示されます。

鼓膜温は内頚動脈の温度に影響を受けており、脳(中枢)温に

近い温度とされています。

ボタン電池が内蔵されています。

測定時間が数秒(最短で1秒)で出来る為、主に乳幼児に使用

されていますが、より中枢温度を把握する為に成人にも使用

される場合もあります。

 

鼓膜を正確にとらえないと低い値が出てしまう為、正確に測定

するには熟練を要する場合が多いようです。

 

乳幼児の場合は、外耳道が太く短い為、成人よりはやり易いようです。

 

赤外線センサーによる温度測定は、耳式だけではなく、さらに

側頭部式、前頭部式も登場してきています。

 



◇参考文献

書籍

「最新医学大辞典」 医歯薬出版株式会社 p869

「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 小学館 p33~p36

「フィジカルアセスメントナースに必要な診断に必要な知識と技術」医学書院 p33~p35

「ナースのための感染症マニュアル」ナース専科 文化放送ブレーン p22 p23

「人体生理学ノート」 金芳堂 p57