血液抗凝固剤


◆血液検査の時に使用される抗凝固剤について

血液抗凝固剤は血液の凝固を防ぐ薬剤です。

抗凝固剤は血液の凝固の進行を妨げる

役割があります。

検査項目によって、抗凝固剤の種類が異なります。

抗凝固剤を必要とする血液の検体には、

血漿と全血があります。

血液は放っておくと自然に凝固します。

血小板や凝固因子等が時間の経過と共に

消費され、血餅を形成して血液を固めます。

*この時の上澄み液は血清になります。

 

血漿や全血を検査する時は、抗凝固剤を

使用して、血小板やフィブリノーゲン、

その他の凝固因子の消費の進行を防ぎます。

又、糖の分解を阻害する抗凝固剤もあります。

 

抗凝固剤にはいくつか種類があります。

検査項目に影響のない又は、より少ない

抗凝固剤が選択されます。

真空採血管を使用する場合は、容器内に

抗凝固剤が溶液、顆粒、フィルムコート

などの状態で封入されています。

 

抗凝固剤入りの検体は、十分に転倒混和させます。

検査時に使用される主な抗凝固剤には、

クエン酸ナトリウム、EDTA、ヘパリン

フッ化ナトリウムなどがあります。

それぞれ特徴があり、検査項目に適した

薬剤が選択されます。

 

☆血液抗凝固剤の使用目的は検査以外にも

治療や輸血用にも使用されています。

 


◇参考文献

書籍

今日の臨床検査(南江堂)p2~p9 p82~p98

エキスパートナース 新・検査マニュアル(小学館)p106

医学大辞典(医歯薬出版株式会社)

エキスパートナース「最新基本技術AtoZ(小学館)p174~p179

広辞苑電子辞書 キレート

 

インターネット

ウィキペディア

//ja.wikipedia.org/wiki/抗凝固薬

//ja.wikipedia.org/wiki/赤血球沈降速度

//ja.wikipedia.org/wiki/エチレンジアミン四酢酸

//ja.wikipedia.org/wiki/キレート

//ja.wikipedia.org/wiki/ヘパリン