硬膜外腔内注射


◆硬膜外腔内注射とは?

脊髄を包んでいる膜を髄膜といいます。

髄膜は三層から成り立っています。

外側から、硬膜、クモ膜、軟膜。

硬膜外腔は、硬膜と黄色靭帯の間の隙間

になります。

この隙間に薬液を注入することを、

硬膜外腔内注射といいます。

疼痛緩和の目的で注射する場合が多く、

これを硬膜外ブロックと呼んでいます。  

 

◆硬膜外ブロックについて

主に痛みを取り除く又は緩和する治療法です。

腰痛や下肢痛、下肢の痺れ等がある場合

に実施されます。

痛みを取り除く局所麻酔剤や、炎症で腫

れや充血がある場合は副腎皮質ホルモン

剤などを併用する場合もあります。

主な穿刺部位は、仙骨(お尻の椎骨)と

腰椎(腰の椎骨)、その他に頸椎や胸椎

があります。

 


◇参考文献

書籍

最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)

ポケット看護辞典(廣川書店)

写真でわかる基礎看護技術①看護技術を基礎から理解!(株式会社インターメディカ)

OXFORD ポケット看護辞典 廣川書店

ナース必携最新基本手技AtoZ EXPERT・NURSE 保存版 小学館

ポケット版カルテ用語辞典 編集大井静雄 照林社発行 小学館発売