アニソコリア


anisocoria

瞳孔不同のこと。

病院では略して「アニソコ」と呼ぶ

場合が多い。

瞳孔不同は左右の瞳孔径がはっきりと

異なること。

多少の左右差は正常でも見られる。

 

正常な反応として光をあてると瞳孔は

縮小(縮瞳)し、暗くなると大きく

開く(散瞳)。

 

瞳孔不同の原因には、動眼神経の異常

自律神経系の一部の障害、眼疾患等がある。

動眼神経の異常は、脳出血、脳腫瘍、

脳浮腫などで動眼神経が圧迫されると

瞳孔不同の症状が出る。

自律神経系の一部の障害では、

肺腫瘍や頸動脈解離等で交感神経が

障害されるとホルネル症候群を発症する。

 

*ホルネル症候群は縮瞳,眼瞼下垂,

顔面無汗症の3つの徴候を示す。

 

*瞳孔は虹彩の中心にある円形の孔で

眼に入る光の量を調節している。

 

*動眼神経は眼球運動に強く関わって

いる神経で、瞳孔に関しては瞳孔括約

筋を収縮させ、水晶体に入る光の量を

調節している。

 



◇参考文献

書籍

ナース必携最新基本手技AtoZ EXPERT・NURSE小学館 p44  p48  p49

ゼロからわかる救急・急変看護(成美堂出版)p172  p177

最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)p1008